コーヒーの味わいに違いをもたらす抽出時の要因として、大きく次の四つがあります。
1. お湯の量
お湯の量が増えれば増えるほど、出来上がったコーヒーカの味が薄くなります。逆にお湯が少なければ少ないほどコーヒーは濃いものになっていきます。
では、豆とお湯の比率はどのくらいが適切なのでしょうか。
これは好みにもよるのですが、一般的には専用のカップスプーン一杯分(10g)で、コーヒーカップ一杯分(120~150ml)とされており、カフェを営んでいた時は、15gに対して150mlとお湯30mlでコーヒーを提供してました。
しかし気をつけたいのが、二杯分以上淹れたいときには、豆の量を増やした分、単純にお湯の量を同じ比率で淹れると、ちょっと濃いめになってしまいます。
もちろんあくまでも目安ですので、「このコーヒーは酸味が強いので濃い目に出してしまうとちょっときつい味になるかな」とか「このコーヒーはキリッとした苦味が特徴なので、ちょっと濃い目に出して苦味を強調しよう」といったように、コーヒー豆の種類や皆様の好みに合わせて調整して下さい。
おすすめの調節方法は後日説明記事をアップロードしようと思います。
2. お湯の温度
コーヒー豆の成分がどの程度抽出されるかは、お湯の温度で大きく変わってきます。
単純に言えば、お湯の温度が高ければ高いほど、より多くの成分を抽出することができます。
ただし、たくさんの成分を抽出したいからといってやたらと高温のお湯で抽出すると、エグみ、渋みなどの好ましくない味わいまで抽出されることになるのでか抽出しないように注意が必要です。
3. 豆の挽き目(粉の大きさ)
豆の挽き目、つまりコーヒー粉の大きさによっても抽出される成分の量、効率が変わってきます。
これも単純に言えば、粉の粒が細かければ細かいほど、抽出される成分も増え
多くの成分を抽出することができます。
豆の粒度はミルで調整できます(調整機能がないものもあるので注意)。
愛用の電動ミル「カリタ ナイスカットG」のようにダイヤルを回して簡単にできるものもあれば、手動のミルのように取っ手のところのネジを調整することで粒度が変えられます。
なるべく濃い液を抽出したいのならば細かい挽き目で、逆にあっさりとした仕上がりにしたいときは、粗めに挽いて抽出度合いを下げてやるといいでしょう。
挽き目についてはこちらの記事で説明してます。
4. お湯と豆の接触時間
お湯と豆をどのくらいの長さ接触させるかによってもコーヒー成分の抽出度合いは変わってきます。
イメージとしては、日本の出汁と同じだと考えています。
鰹節を例に挙げると、削りが薄い鰹節ほど出汁を取るときにお湯からサッと上げるような。。。
話を戻します。
ペーパーやネルなどのドリップ式で抽出する場合、お湯とコーヒー豆との接触時間を調整することができます。
お湯と豆との接触時間が長ければ長いほど、当然抽出される成分の量も増え、味は濃くなっていきます。
さらにここでのポイントは、
酸味成分は早めに、苦味成分は遅めに抽出されるということです。
つまり、素早く抽出すると、苦味成分はあまり抽出されず、酸味成分が多く抽出されることになり、全体としてあっさりとした味わいになるのに対して、時間をかけて抽出すると、苦味成分も抽出され、苦味が強いコーヒーを抽出することができます。
ただし、濃いコーヒーにしたいからと言って、やたらと長い時間コーヒーをお湯にさせればいいわけでありません。
豆の挽き目(粉の大きさ)とお湯との接触時間のバランスが重要になります。
まとめ
美味しいドリップコーヒーを淹れるには
上記の1~4の要因を適度にコントロールし、狙った味わいのコーヒーをイメージすることが大切です。
ビターと甘みに特徴のある「FEELING GOOD」スッキリした酸味が特徴な「SPARKLE」 独特なコクと甘みが特徴な「I CAN'T WAIT」と、それぞれのブレンドにわかりやすい特徴があります。
その特徴を活かした味わいとあなたの好きなコーヒーのイメージをマッチさせながら、あなただけの美味しい一杯を淹れてみるのはいかがでしょうか。
イメージ通りのコーヒーを淹れられた時の喜びを経験してもらいたいです。